ルナピンスキー手術する(3)


(わたしすっかりよくなりました・・・?)
 先生からきた第2報は、その日の夜だった。
「術後の経過は全く問題ないのだが、ずっと立ったままなのだ。多分緊張しているのだろう。」と言う。相談の結果、次の日の朝、ルナを迎えに行く事になった。そして次の日の昼前に迎えに行った。すると、あれだけ嫌がっていた病院なのに、僕がよく頑張ったねてさすると、ルナはするりと僕の手を通り抜けて、先生の身体に身を寄せていた。おそらく怖い思いをした後に美味しい餌でももらったのだろう。人間ではそんな想いをしてもどうやら・・・ただ、彼女は本能に素直だった。そして清算して帰ったのだが・・・、一般的によく言われるではないか・・・。自家用の飛行機を持つ事が凄いのではない。自家用のヨットを持つ事が凄いのではない。それらと同じ額だけ年間の維持費がかかる、それが凄いのだと。ペットも同じだと思っていた。そしてその日、それを実感した。