ルナピンスキー手術する(1)


(こんな感じで眠らされました)
 当日朝8時に、ルナピンスキーを病院へ連れて行った。ピーちゃん先生は「体重によって麻酔の量が決まるので今回は体重を測りましょう。」と言われた。ルナの体重を測るのは大変なのだ。だって大人の腰位の高さでルナが乗ってギリギリでしかもステンレスなので滑る体重計なのだ。なによりルナを持ち上げる事自体が大変だ。初めてルナを連れて行った時、先生が「はい、乗せてください」と言われ僕達夫婦二人で持ち上げようとしたが上手くいかなかった。それを見かねた先生が一人でヒョイとルナを持ち上げ体重計に乗せた。さすがだと感心したものだ。それからは毎年フェラリアの季節が始まる前に体重を測らなければいけないのだが、次の年のフェラリアの季節に僕がルナを体重計に乗せようとして乗せたのだが、位置が悪かったみたいで、ルナは足場の悪い状態で我慢していたみたいだった。それからはルナは病院自体が嫌いになった。病院へ連れて行くと中へは入るが、それから前には進まない。無理に引きずって入ってもすぐに逃げようとする。とんでもないがそんな状況ではさすがの先生も手に負えないと思ったのだろう。それからはフェラリアの季節でも体重を測らないで薬をもらうようになっていたのだ。だから3年は体重を測っていない事になっていた。先生のカルテにはルナの体重は61キロになっていた。今回はさすがのルナも病気で抵抗する力もないのだろう。むろん必死には抵抗はしたが、先生から簡単にひょいと持ち上げられ体重計に乗せられた。ビックリだった。だってルナの体重は48キロに減っていた。