CDを買いに


(私達はお散歩へ遠出よ!ルンルン)
 ほぼ毎週日曜日に小倉へ出かけるのだが、今回は久々にある楽器店へCDを買いに行った。僕はCDを購入する時はまとめ買い(大人買い??)するのだが、今回は本当にたくさんの目的があった。その一つは指揮者のクラウディオ・アバドが亡くなった事。アバドのCDも欲しかったし、なにより尊敬するピアニスト、ゼルキンと共演したモーツァルトをCDで持っていたくなった。僕の世代はレコード人間なので今は聴かないレコードからCDに替わるのが遅れてしまっているのだ。
それにその日は息子の誕生日で何かCDをプレゼントしたくなった。そんな事を考えているといろいろなCDが欲しくなったのだ。
 ところがだ、その楽器店へ行くとCDがめっきり少なくなっている。閉店セールとなっていた。残念だ。目的のCDはある訳なく在庫の限りあるCDの中で僕はなんとかよさそうなCDを選んで買って帰った。
 限りある在庫品といえどもそこは小倉で一番クラシックのCDが揃っていたお店だ。それなりに興味魅かれる物はあった。
 息子のリクエストだったベートーヴェンの3重コンチェルトはまあまあいいのがあった。シューマンのピアノ5重奏は一枚しかなくそれは僕の判断で却下した。自分用に買ったCDでは、息子から「またそれ買ったん!」というものもあったみたいだがそれは歳のせいではなくそれだけ欲しかったのだ・・・という事にしておこう!ロストロポーヴィッチのチェロでジュリーニの指揮のドヴォコンを買わない訳ないではないか・・・と以前も思って買っていたらしい。今回本当に幸せな買い物をした。ふっと目についたDVD集、それはチェリビダッケのものだった。僕の年より上の人でクラシックファンなら知らない人はいないだろう。帝王カラヤンの対極にあるような指揮者だ。音楽も正反対だったが録音嫌いでも有名で、僕はミュンヘンまでチェリビダッケを聴きに行ったくらいだった。その彼のDVD5枚組がな・・なんと4800円で売られていたのだった。勿論買って帰った。それを一番先に聴いたのは息子だった。翌日嫁さんが言う事には「これ凄いんよ・録音嫌いの指揮者で生前は聴かれなかった録音が遺族の希望で世に出だしたんよ!」と言っていたそうな。僕も知らなかったぞ!しかも当然ながら名演奏だった。とくにバレンボイムとの共演は圧巻だった。シューマン、2つのブラームスのコンチェルト、本当に涙が出るほど素晴らしかった。音楽人生でまた一つ得をした。