ここはどこ?僕はどうしたのだ?(2)


(こっこいつ・・・誰なのだ?・・ルナ)
だが、そんな余裕は僕にはなかった。つまり、なんとなく・・・いや、気付けば顔面が痛い!僕はどうしたのだ???・・殺風景な狭い部屋を見回してみると、鉄格子のある面の一部にわずかなアルミ面の平面があった。そこへ鏡の如く自分の顔を写してみると・・・なんとビックリだ。僕の左目の横に長い擦り傷が・・あろう箇所に絆創膏がしてあった。でも絆創膏はその傷を完全に覆ってないし・・、同じく左まゆ毛の上の擦り傷も痛々しい絆創膏があった。(つづく)
 てなわけで、今日17日の日曜日は友人達の演奏会に、その大きな絆創膏が二つもある醜い顔面ををさげて僕は聴きに行った。場所は宇部のときわ湖水ホールだ。演奏はソプラノとピアノとクラリネット。僕が以前から楽しみにしていたコンサートだった。僕がわざわざ小倉から山口の帰りのまわり道に寄ったこのコンサートは、想像以上の感動と癒しを与えてくれた。
 癒しの感動は、まず舞台セッティングにある。宇部市の常盤公園は炭鉱時代の癒しの公園として広大な敷地にあって山口県内で一番の有名な公園だった。そして野外現代彫刻の草分けで、現在の正式な名称、第25回 UBEビエンナーレ現代日本彫刻展】がおこなわれていた。二年に一度行われるこの彫刻展は僕達家族に大きな思い出を与えてくれた。筆不精ならず写真不精な我が家では、この現代彫刻展は大きな撮影の場であった。大袈裟に言ったら、この彫刻展での写真だけで僕の息子の写真はなりたっている。と、言っていい。野外彫刻展は自由な感性で触れ合えるのだ(勿論作品にふれないでください)との表示もあるが・・・毎回、逆にどんどん触れていってください。って作品も多いし、過去の受賞作品や面白い作品は、広大な公園の敷地のあちこちに置かれているので、かなり面白いと思います。(あれっ、今日は宣伝だっけ?)