偽装表示が止まらない


(モナカは現在もっとデブになっているのだった)
 某ホテルチェーンから始まった偽装問題、誤表示問題がついに有名デパートにまで飛び火した。おそらくこのまま全国各地に炎上していくのだろう。根底には罪悪感をもっていないのと、今黙っていたら隠ぺいしたとバッシングされるという保身のために偽装を自ら発表しておこうという意図があるのだろう。
 何年か前、国会議員の学歴詐称問題があった。その時僕の弟子の一人から「先生、本当にドイツの音大を卒業したのですか?」と訊かれた事があった。その時は卒業証書を一生懸命探して次のレッスンの時に見せたものだ。
 中華料理では小エビを芝エビと呼ぶのは業界の常識だと某ホテルの中華の料理長が言っていたが、その後の報道ではどうやら発言は本当らしい。
 業界の常識は一般の常識とは違うということで、音楽の業界の常識だとは言わないが僕個人のプログラムの中のプロフィールの読み方を考えてみた。
 某音楽大学を出てどこどこへ・・・・という表示と某音楽大学を卒業しどこどこへ・・・とは違うし、もっと深読みすると、某音楽大学を卒業と某音楽大学器楽学部ピアノコース卒業とは違う。何がどう違うかは僕からは言わないから深読みして欲しい。さらに、たくさんの教授や演奏家に師事した。と表記してあるプロフィールが多いが、もし逆に教授や演奏家から『あなたの弟子をリストアップしてください』とそれを提出してもらってそのリストに載ってない人はプロフィールに師事した先生として記してはいけない、としたらみんなのプロフィールはもっとすっきりするだろう。もちろん僕のプロフィールも然りだ。ただこれは業界を代表して言い訳させていただくと、師事した先生が少ないと「この人あまり勉強していないのね」と思われると嫌だなあという心理が働くのだ。だから毎週レッスンしていた先生も講習会に参加しただけの先生も全て師事という一言でくくられてしまうのだ。もちろう素晴らしい芸術家はそんな必要のないキャリアがあるのでそんなプロフィールはかかない。それも僕ら業界人がプロフィールを見ればわかるのだ。盛に盛ったプロフィールとはどんな?と思われた方は僕のホームページのプロフィールを見て頂きたい。