ブログ(捕らぬ狸)


(狸じゃないよ、ルナちゃんだよ❤)
 ルナちゃん通信も終わり、書く物がなくなった。もっともブログというものは小説などを書くものではない!事はわかっている。だからしばらくはブログなるものを始めてみるとしよう。
 目の前にまだ開いていないフルートの季刊誌が置かれている。あるフルートメーカーの季刊誌で前回号で発刊何周年かの記念のエッセイを募集していた。最優秀が10万円優秀が5万円優良が3万円の賞金がついていた。当然僕も投稿した。
 僕は小説も料理も同じで、大事なのは素材だと思っている。素材がよければ面白いし美味しいと思っている。
 今回の投稿先はフルートメーカーだ。したがって素材はフルートに決まっている。だとしたらみんな共通のテーマであるフルートをどんな面白い切り口で語っていけるのかが大事になってくる。僕は自分にしか書けない切り口でエッセイを仕上げた。賞金は東京見物のお小遣いにでもなればいいなあと思っていた。そうなのだ、これぞ「捕らぬ狸の皮算用」だ。
 僕は時折この「捕らぬ狸」をやってしまう。そして狸が捕れたためしがない。尺八と箏の為の曲を作曲して応募したり、前出の音楽ミステリー小説を投稿したり、猫草の種を安く購入して猫草を育ててフリーマーケットに出したりした。猫草は本当に皮算用していたので1個も売れなかったのには笑うしかなかった。
 さて、目の前の未開封のフルート季刊誌は開ける気もしない。なぜ?って落選しているに決まっているからだ。だって入賞したのなら発刊前に連絡があるはずだ。僕に何の連絡もなしに季刊誌が送られてきた。こうして今回も僕の「捕らぬ狸の皮算用」は終わった。