子猫物語(2)

(今までいろいろな写真を掲載してきましたが、どれも過去に使った昔のものです。ムンちゃんもモナちゃんも、最近のライ君やルナちゃんの写真はあるのに、容量のせいかパソコンの扱いが疎いからなのか、新しい写真がアップできません。ですから子猫たちの可愛い写真もアップできません。本当に残念です、ごめんなさい。)
 トラ、ミケ、コゲは順調に大きくなっていたのだが親が野良猫だからか三匹とも警戒心が強かった。三匹の中で一番体格がよかったトラが一番なついていた。掃き出し窓を開けると、前足を中の床に掛けてミャ〜ンと餌を要求する。それでも僕が近づいたら逃げて、三匹は塀の蔭で僕の様子を見ている。餌を置いてやるとトントントンとやってきて餌を食べ始める。すぐに来るのはトラだ。そしてミケが来て最後にすごすごと一番小さなコゲが来た。
 その一番小さなコゲはパシリに遣われていた。僕がお店につまり実家に自転車で来て駐輪していたら、そこコゲが来てミャと短く鳴く。そして私達はここにいるからね、というような表情をして餌場の裏へ行くのだった。だからといって僕はいつも暇ではない。一通りお店の準備をしてから掃き出し窓から覗いてみると愛くるしい表情で三匹の子猫が待っていた。
 二か月位経った頃、トラがパタッとこなくなった。
どこかで幸せに暮らしていると祈らずにいられなかった。