ミミちゃんとリンちゃん(2)


(私達だって仲良しよ❤)
 ただ僕はミミちゃんがもうそんなに長くは生きない事を感じていた。というのもポチャッと太っていたミミちゃんがだんだん痩せてきていた。ミミちゃんの方がリンちゃんより一回り大きかったが、その頃はもう大きさが変わらなくなっていた。
 そんなある日の朝、ミミちゃんの様子がおかしくなった。苦しそうに肩でハッハッと息をしていた。ちょっと様子を見てピーちゃん先生の所へ連れて行く事にした。というのが、これまでも何度か餌を食べなくて心配した事があった。その時はキャベツをやってみたら元気になった。今回もキャベツをやってみた。しかし良くならないどころか、あっという間に虫の息になった。もう連れて行ける状態ではなかった。そして亡くなった。前の晩はサークルを抜け出してウロウロ、ピョンピョンする位に元気だったのに。その話しをある日ピーちゃん先生にすると先生はこう言った。
「ウサギや小鳥などの小動物は飼い主をだましますよ。つまり亡くなるギリギリまで元気を装うのです。自然界では弱い生き物が本当に弱ってしまうと、たちまち襲われて死んでしまうからそのような習性になったのです。」納得だった。ただ、ミミちゃんは我が家のペット達の歴史の中で唯一、ピーちゃん先生の病院のカルテがない存在だった。それだけ元気に人生を?全うしたのだった。
 そしてミミちゃんが亡くなって数ヶ月後、リンちゃんが同様に亡くなった。リンちゃんはピーちゃん先生の病院にカルテがあった。リンちゃんは二回ほど病院に行った。一度は我が家にやってきて半年位経った頃だろうか。風邪をひいたので連れて行った。もう一回は去勢をした時だ。だから二匹ともにとても元気に暮らしていたという事だ。
 ウサギの寿命は7、8年という事だろう。