ピーちゃんが来た(2)


(親バカなフォトです。楽譜は様々なフーガです)
 親バカやペットバカの話は話す方は楽しいが、聞く方は辛かったりつまんない事の方が多い・・・かも。
私もそうならないように戒めながら書いているつもりだが、書き始めると楽しい。という事は・・・いや、あまり考えないでおこう。
 ピーちゃんを飼いだして特に印象に残っている可愛い動作が二つある。
 一つは、ピーちゃんが両手を使って耳を洗う仕草だ。ウサギを飼っている人は「わかるわかる。」と同調してもらえると思う。両手で長い耳を丁寧にしごくように洗っている姿は、まるで髪の長い女性がその長い髪を両手で丁寧にシャンプーしているように(実際には一度もそのような女性の姿を見た事はないが)見えて愛おしくなる。
 もう一つは、目には見えない動作だ。当時の我が家は山の上のおんぼろな4畳半2つと9畳一つ、それにキッチン付きの廊下という狭い木造住宅に住んでいた。9畳の部屋でお布団を敷いて寝ていると、廊下からピョコタンピョコタンと右に左に動いているピーちゃんの足音がよく聞こえてきたものだ。あの愛らしい足音はピーちゃんが亡くなって15年は経った今でも僕の脳裏に残っている。
 その可愛いピーちゃんが病気になったのは、ピーちゃんが4歳の時だった。