キアーラの恋人アントニオ(1)


(ルナの恋人、ライヴィッチです❤)
 キアーラは、5歳の時に孤児としてピエタに入った。そして先輩のお姉さまからヴァイオリンの手ほどきを受けた。そしてキアーラが10歳の時、ヴィヴァルディがピエタにきた。その後、彼女はピエタを代表するヴァイオリン奏者に成長した。その陰では、先輩のいじめや音楽の事など、様々な悩みはあった。その悩みを打ち明けられた唯一の相手が、『ナイチンゲールの鳥かご』で歌っていたアントニオだった。彼はキアーラより5歳年上だった。なによりも、彼は1歳からピエタにいたのだ。幼い頃からピエタにいたキアーラにとって、アントニオは大先輩であり、どんな事でも話のできるよき友達だった。
 二人が成長するにつれ、友達から親友に、親友から恋人の関係になった。それは周りの誰もが認める自然な関係の進展であった。二人は楽しい事や悩みを共有しながら、お互いを高め合っていった。