ピエタって何だ?


(私も孤児だったのよ・・・ルナ)
 ピエタ、そのものはキリストの十字架降下の姿と悲しみにくれるマリアの姿をいうもので、ミケランジェロの作品で、特にバチカンの聖ピエトロ大寺院にある像があまりにも有名だ。
 で、山ちゃんの小説『調和の霊感』に出てくるピエタヴェネチアにあるピエタ慈善院、つまり女子孤児院の名前だそうだ。孤児院の名前がピエタだとはなんとも慈悲深い話ではないか。女子孤児院と言っても男の子も受け入れていたそうだ。でも男の子は15歳になったら出ていかなければならなかったらしい。女の子は歳をとってもずっといられたそうだ。勿論働かなくてはならなかった。多くの娘は手工芸、つまり織物や蝋燭などを作っていたそうだ。音楽の才能があれば合奏の娘たちや合唱の娘たちとして活躍できたようだ。ヴィヴァルディはその合奏の娘たちの指導をしてピエタ合奏団を有名にしたようだ。そのピエタ合奏団に入ってきたのが15歳のアンナ・マリーアだったのだ。その合奏団で活躍していたのがキアーラだったのだ。ピエタ合奏団はキアーラの活躍で有名になっていったのだ。そのキアーラは35歳になっていた。アンナはキアーラと仲良くなっていくうちにベネチアのいろいろな事を知っていく。そして10歳年上のパオラともなかよくなるのだった。
 ピエタのような孤児院がヴェネチアにはいくつかあった。それにはヴェネチア特有の理由があったようだ。それは・・・次回にだってさ。