いよいよ卒業試験


(もう卒業試験だって〜?)
 冬休みも遊ばず、正月も遊ばずに頑張ってきた山ちゃんもいよいよ卒業試験になった。(夏休みあれだけ遊んでくればもういいだろうが。しかも卒業試験が終わったら北欧に行こうと思っているらしい・・ルナ)
 卒業試験は、第1日目の夜はコンサート試験で、
バッハの『音楽の捧げもの』からトリオソナタ(約18分)、山ちゃんの作曲の恩師伴谷晃二氏の『カーラ・チャクラ』(約12分)ライネッケのソナタ『オンディーヌ』(約25分)を大学のコンサートホールで演奏する。
 翌朝のレパートリー試験では、大学内での中ホールでクーラウのオイリアンテの主題による序奏と変奏(約12分)、デュティユーのソナチネ(12分)、モーツァルトのフルート協奏曲ト長調全楽章(25分)、イベールのフルート協奏曲第1楽章(8分)、1週間前に出された課題曲(クロンケ『花の変遷?』)あとはその場で出される即興演奏とオーケストラスタディ20曲中10曲をその場で指定され演奏する。
 上の曲を全て演奏してやっと卒業できるのだ。審査は管楽器の教授が全員だ。だから8人位の教授が山ちゃんの為に2日間審査してくれるのだ。結果は2日目の会場で学生と山ちゃんを全員部屋から出して教授陣がその場で決める。だいたい30分待たされる。そして本人のみ部屋に呼ばれ発表されるのだった。
さあ、いよいよ卒業試験が始まった。