ウィーンで堪能した?オペラ


(こんな楽しい顔になるようなオペラが観たい)
 山ちゃんが中高生そして学生時代はレコードの時代だった。しかも廉価版なんてなかった。だから今の時代の音楽ファンが羨ましい。だって昔の名演奏のCDなら1000円位で買えるのだ。あと羨ましいのがDVDの時代になった事だ。それによってオペラが映像でみる事ができるようになった。山ちゃんは今でこそDVDオペラをよく見るが、昔は何枚組のレコードで聴くしかなかった。ヴィデオもなかったのだ。だから山ちゃんは昔はオペラなんて興味がなかったのだ。
 さて、ブダペストからウィーンへ戻った山ちゃんであった。なぜ戻ったかと言うと、今度はウィーンからプラハへ行くからだ。ウィーンにはウィーン国立歌劇場がある。ちなみにそこで演奏している管弦楽団ウィーン・フィルになる。本当に凄い歌劇場なのだ。
しかも立ち見でよければ約400円で見る事が出来るのだ。(桁を間違えてはいないよ)その夜は「展覧会の絵」で有名なムソルグスキーが創った名作オペラ「ボリス・ゴドノフ」が上演されるのだった。山ちゃんは、さっそく立ち見のチケットを買って並んだ。早い者勝ちで中央最前列に立つと舞台の全体が見渡せるのだ。周りは学生風の若い人たちだった。
 さて上演が始まったが、実は山ちゃんはそんなにオペラは詳しくない。「ボリス・ゴドノフ」は名前くらいしか知らなかった。事前の勉強も出来ていないのでストーリーもわからない。しかも「カルメン」みたいに女性が活躍する華やかなオペラではない。登場人物がほとんど男性という渋いロシア・オペラだ。観ていたらなんとなくストーリーがわかった!なんて事はありえない。しかも長い。でも歌手たちは素晴らしかった。結局歌付きの音楽を楽しんだようなものだった。
そして翌朝チェコスロバキアへ向かった。