デトモルト駅から音大までの町案内


(ルナピンスキーのおうちを案内するわ。)
 ここでデトモルトの学校案内をしよう。
ドイツの街は、どこでもだいたいアルト・シュタットという古い町並みを残している。市庁舎と教会がある広場を中心にしてクモの巣状に道と町が広がっている。大きな街でもアルト・シュタットはそんなに大きくないので、どこでも歩いて周れる。デトモルトは大きな街ではないので、町そのものがアルト・シュタットの風情があって北西ドイツ特有の木骨式の古い家並みもあって本当に美しい町だ。
 さて、デトモルト駅を降りるとすぐに、クモの巣状の道の一番外側の道にあたる。大学はほぼ反対側のクモの巣の少し外にある。だから駅からクモのいる中心の広場へ向かって行く事にしよう。駅から広場方向に向かって5分も歩くと左に歌劇場がある。ウィーンの歌劇場ほどでかくはないが、歌劇場だけあって、デトモルトの中では立派な建物だ。秋から春までのシーズン中は4演目をほぼ毎日公演している。右手には公園があってお城が建っている。大きなお城ではないが、ツンと付き出た塔が特徴的なので、デトモルトにいた人は一目写真を見ただけで、この城だとわかるだろう。実はこの城でブラームスが2シーズン程女性合唱団を指導している。彼はここでセレナード第2番を作曲した。城といっても大きくはない。ドイツでは幼稚園の校舎ではないかと思われる小さな城から、有名なノイシュバンシュタイン城(白鳥城)まであるので、なんと表現したらいいか?ノイシュバンシュタイン城がルナピンスキーつまりグレート・デンの大きさで、幼稚園のような小さな城がチワワだとすれば、デトモルトの城は小さなシーズー位だろうか。(ますますわからないって?すみません。)だからお城の庭に入ってお城を見ながらブラームス像と噴水を横切って向うの通りへ出るまで、5分もかからない。そして通りに出るとすぐに、ブラームスが住んでいた家があった。その通りは町の中心の広場まで続くデトモルトでは大きな通りだ。横幅が6メートルくらいだろうか。だから立派な家並みが続く。その一つがブラームスが住んでいた家だ。しかし一般の人が住んでいたので誰も中を見た人はいないはずだった。家の前のプレートでそれが確認できる。広場まですぐだ。