あるピアノ留学生の話
(私、ある日中学生から『馬ですか〜?』って
訊かれたわ!失礼しちゃうでしょ!?)
今日、ここに記す事は本人を中傷するものではなく全てが真実である。また、他のピアノ留学生がみんなそうなのだと思わないでほしい。
山ちゃんのピアノ伴奏をしてくれた日本人女性は、日本のある音大を卒業してデトモルトにやってきた。
次のエピソードから彼女の愛すべきキャラクターを察してやって欲しい。
ある日、日本人仲間ですき焼きをする事になった。
何を買うかで話し合いになった。彼女曰く。
「え〜と、牛肉でしょう。」(うんうん)
「それから人参でしょう。」(うん〜?)
「ジャガイモでしょう。」(はあ〜ん?)
「玉ねぎもあったらいいわね。」(おいおい)
誰かが指摘した。「それって、肉じゃがじゃない?」
本人「でも家ではスキヤキだと言って食べていたわ」
その真実は今だ確認できていない。
ある夕方、練習の帰り夕陽を見ながらの会話
「ねえ、ヒデト(山ちゃんの名前だ)! あれは
太陽よねえ。」(おう)
「夜は月になるのよねえ?」(はあ〜ん?)
「太陽と月って違うの?」(おまえバカか?)
山ちゃん帰国間際のある日の会話。山ちゃんが、帰国したらもうお金がないし、ドイツに来られないかも
しれない、と言ったら彼女は、
「何言ってるのよ。コツコツ貯めればいいのよ。塵も 積もれば・・っていうでしょう。一日1円ずつでも 貯めてみてごらん。」
(1年で365円だけど、それが何か?)
「・・・・・・そっか。」
そんな彼女が専属にピアノ伴奏をしてくれた。山ちゃんは、そんな彼女とつきあっていたらしい。
ようするに似た者同士だったのだ(ルナピンスキー)