レッスン三昧の日々?


(私はお出かけ三昧の日々よ!)
 フルートのレッスンは基本的に週1回だったが、以前にも記したように、時々2曲のモーツァルトの協奏曲をクラスメイトと先生の前で次々と演奏していく『モーツァルトの会』や同じく練習曲を演奏していく『練習曲』の会が行われていた。
 レッスンでは、2週間で1曲のペースだった。1週目にしっかりとレッスンをして、次の週は伴奏者を連れて行って仕上げるペースだった。
ドイツの音大は半年単位で1ゼメスタと呼んでいた。山ちゃんは2年目の夏休みで丁度3ゼメスタを終えて4ゼメスタ目に入る所だったのだ。で、山ちゃんの1ゼメスタ目はバロック音楽が主体だった。協奏曲ではクヴァンツやペルゴレージ、E.バッハ(バッハの息子)などで、ソナタではヘンデルの何曲かのソナタとバッハのソナタ全曲をした。当然モーツァルトの2曲の協奏曲もだ。2ゼメスタに入ってから急にいろいろな曲をしだしたと記憶している。特にミヨーのソナチネはピアノ講師の所へレッスンに持って行って、上手く合わせられずに恥をかいたのでよく記憶している。その頃はフランスの曲を練習した。デュティユーのソナチネ、サンカンのソナチネなどだ。ソナチネというとソナタの易しい曲という意味だが、イメージもそうだがフルートのフランスもののソナチネはけっこう難しい。だが、ピアノ伴奏はもっと難しいのだ。前回書いたが、そんな難しい曲を試験の為ではなく、普通のレッスンでも伴奏してくれる日本人留学生のお陰で山ちゃんも充実したレッスンをおくる事ができた。特に山ちゃんが留学2年目になる3ゼメスタ目からは、ある日本人留学生ピアニストが専属的にしてくれたお陰で、必死で伴奏者を探すことなく曲を練習しレッスンできた。これには本当に感謝している。その伴奏者のエピソードを少しだけ記そう。