スイスの講習会の話


(反省の弁でだそうです。)
 山ちゃんは、2年前にもスイスのローザンヌの講習会に参加していた。その講習会はフルートだけでなくヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、ピアノ、声楽もあった。フルートの先生はアドリアンで、場所はホテル専門学校で、食事もバイキングで美味しく、宿泊も学生寮でそこは綺麗で申し分なかった。全ては2年前もその年も変わりなかった。では、何が変わったのか?
2年前
 フルートの参加者は15名位で、みんな平等に講習 を受けられたし、家族的で楽しい雰囲気だった。
 ちなみに日本人は山ちゃん一人だったらしい。
その年
 フルート参加者は30名位いて、オーデションで、
 受講者と聴講者を振り分けられた。日本からも4人 参加していた。
2年前
 アドリアン先生と一緒に楽しいパーティがあった。
その年
 そんな雰囲気はなく、けっこうシビアだった。
2年前
 受講者はそんなにレベルが高くはなかった。
その年
 受講者のレベルは・・・少なくとも山ちゃんは、
 なめていた。(そりゃ、誰でもわかる。)
結果、オーデションで受講生になれず、聴講生になった。聴講でも勉強できるよ!なんて慰めの言葉!実際は受講しないと意味がない。位勉強するには雲泥の差だ。その年の講習は本当に残念だった。
 講習会費がかからなかったのが唯一の慰めだったが、だから本当に本気にならなかったのかもしれない。