オルガンは奥が深いぞ


(モナチンの性格も奥が深い)
ある日、 演奏会場のオルガンを見て、ある人が山ちゃんにこう言ったそうだ「オルガンのパイプの数って意外に少ないんだ。」「ばかやろう、見えているパイプは装飾的に見えているだけで、あの奥に凄くたくさんパイプがあるんだよ。」て答えてやったそうだ。
オルガンは本当に奥が深いらしい。こう考えてもらいたいそうだ。ピアノの鍵盤は88鍵あるが、その多少はあっても、オルガンは一番小さくてそれが1段だが、普通3段4段ある。それに足の鍵盤まである。その数だけパイプがあるのか〜!なんて驚いてはまだ早い。ピアノは一つの音色だけど、オルガンはいろいろな音色を出せる。8音色だとパイプは8倍になる。16音色だと16倍になる。詳しくはちょっと違うのだが、そう考えてもらって結構だ。つまりオルガンの奥は驚くほどのパイプが詰まっているのだ。パイプはリコーダーのように空気を入れて音を出す。空気は現在では電気で送り込めるシステムになっている。だから耳を澄ますと、本当にかすかに電気の音がきこえる。
では、電気の無い時代はどうしていたかというと、ふいごという巨大な送風装置を人が踏みながら空気を送っていたのだ。こんなイメージでどうだろうか。小学校にシーソーがあったはずである。あのシーソーは細くて両端に座って遊ぶのだが、あれが2倍の畳の大きさの板でそれを両端に人が立って、ギッコンバッタンしていたと考えて欲しい。板の下は袋のようなものにつながっていたので、ギッコンバッタンする度に袋が収縮しその都度空気が送られたという訳だ。ますますオルガンは奥が深いのだ。
 教会はオルガンがつきものだ。あの大きく壮麗なオルガンを教会内に響かせる事によって、神の威厳を表現したのだろう。だからほとんどの作曲家がオルガンの曲を作ったのだった。しかもだ、オーケストラだと壮麗な響きを出すのに100人程の演奏家を必要とするのに対し、オルガンは一人の演奏家であの響きを出せるのだ。オルガンの演奏家は気持ちいいだろうなあ〜!そういえばオルガニストってちょっと態度が偉そうな人が多い・・・?