マドリッドで絵画鑑賞三昧


(正月は雪遊び三昧だったぞ!)
 スペインでは夜行列車を避けて日中移動することにしたらしい。さすがの山ちゃんもバルセロナでの事件がショックだったらしく、バロセロナから首都マドリッドまでの行程は全く記憶にないらしい。あるのは唯一、バルセロナ駅で切符を買うのに長蛇の列で1時間以上またさせたあげくやっと順番がまわってきたら、「マドリッド行きは隣の窓口だ!」と言われたものだから山ちゃんさすがにキレた。スペイン語で「クソったれ」と言ってやった事ぐらいだ。
 マドリッドの街並みも近代的な都会という印象で、バルセロナがあまりに素晴らしい街並みだったので本当に印象に無いらしい。ただ、マドリッドには世界屈指の美術館がある。プラド美術館だ。絵画に大いに興味を持っている山ちゃんにとってスペインはオランダに続いて目を楽しませてくれた旅でもあり、そのクライマックスがプラド美術館だった。誰もが本や映像などで目にしたであろう名画が次々と山ちゃんの目の前に現れた。「宮廷の侍女たち」などベラスケスの作品、「裸のマハ」と「着衣のマハ」のコントラストの素晴らしさが目をひいたゴヤ、そしてあのピカソの代表作「ゲルニカ」それらの作品だけでなくプラド美術館の全ての作品が圧巻であった。その中で山ちゃんはそれまで知らなかった画家で本当に感激した作品に出合った。その後山ちゃんはスペインばかりでなく他の美術館でその画家の作品に出合うと改めて感動するのであった。その画家はムリーリョでプラドで見た素晴らしい作品は「無原罪のお宿り」という作品であった。
 さすが山ちゃんは絵画が好きだけあって、画家の名前だけでなく作品名もよく知っているなあと、ルナピンスキーは感心してたら、山ちゃん曰く「また名前を間違えたらいけないから美術本で確認した。」だって。なあんだ、その程度のものなんだ・・・というバカにした目で見てやったら、山ちゃん「仕方ないじゃん、わしは音楽家で美術家ではない!」と開き直ってしまった。バルセロナ駅での話もだが、つくづく大人げない男だ、ヤマちゃんは。