芸術の街バルセロナ(その2)


(わたしの顔も芸術的よ❤)
 バルセロナの顔は何と言っても「サクラダ・ファミリア」だろう。桜田家の人々ではない。(この寒いギャグは山ちゃんが書いとけ!と言ったものだ)日本語で聖家族教会というが、ドイツでは大きな教会を大聖堂と呼ぶので、正確には聖家族大聖堂だろう。つまりそのくらいでっかいのだ。それを設計したのはあの天才美術家ダリだ。彼はとっくに夭折しているのだが、その大聖堂が出来るのにまだ100年以上かかるという。なんとも気の長い聖堂なのだ。だから古くに造られた部分は黒っぽく格調高く塔なんかはそびえ立っているが、新しく建設中の部分は白っぱいのでとても違和感があった。だからもし100年後完成しても全体が同じ色合いになるまで、さらにもう100年かかるのではないだろうか?まさにシュールレアリスムの極致だ。山ちゃんたちはそのダリが造った集合住宅も見に行った。建物全体がくねくねと歪んでおりその異様な外観は写真等で見た人も多いだろう。実際に行ってみると意外にも「あっ、ここかあ〜」と思うほど街の雰囲気に溶け込んでいた。前回も書いたように、それほど個性的な建物が多くて、街を歩くだけでも楽しかったのだ。ただ、さすがにその集合住宅はずっと見ていると変な感覚に襲われた。だって建物が歪んでいるのだ。シュールが現実に建っているのだ。なんていう天才なんだろう。ダリ!大学時代に「ダリ展」を見に行って気分が悪くなったのを思い出した。
 バルセロナにはもう一人の天才がいる。ピカソだ。
バルセロナの下町のような庶民生活の雰囲気に満ちた地にピカソ美術館はあった。そこで大変な事になるとは思いもしない能天気で浮かれっぱなしの山ちゃんはそのピカソ美術館へ向かったのだった。