ベルギーでの街ブラ紀行


(私たちも公園ブラだよ〜ん)
 オランダでたくさんの名画を堪能した山ちゃんは、お隣の国ベルギーでも同じように美術館巡りの充実した旅だった。まずゲントという街で教会の『神の子羊』というファン・ダイクの名画を見た。美術館で名画を見るように必ずしも観賞に適した環境ではなかったが(ようするに教会は薄暗いのだ)教会で見るからこその神秘的な雰囲気は感銘に値する。これはアムステルダムで見たルーベンスの名画『キリストの降架』でも感じた事だった。山ちゃんはその日のうちにブルージュという古い町のユース・ホステルへ行った。そこでチェック・インの時会員証を提示した際、受付の若い女性が「おお今日はあなたの誕生日ではないの!」と言ってHappy Birthdeyを歌ってくれた。山ちゃん自身が誕生日を忘れていたので大変に感激したそうだ。(ちなみに山ちゃんの誕生日は12月21日だ。これは山ちゃんが書けと言ったので・・ルナ)
 山ちゃんはせっかくの誕生日なのでレストランで夕食をとることにした。ベルギーはオランダ語圏とフランス語圏に分かれている。オランダ語はドイツ語に似ている!・・・らしい。例えば、日曜日はドイツ語で「Sontag」ゾンタック、オランダ語で「Zontag]ゾンタックだ。日本で訛って「どんたく」という博多のお祭りになり、半分お休みの事を「半ドン」と言っていたのはオランダ語にまつわる有名な話だ。そんなオランダ語だが、ドイツ語もおぼつかない山ちゃんでは当然理解できるはずはない。だが、レストランのメニューは何の料理かがわかったそうだ。山ちゃんは自信を持ってレストランに入り「牡蠣料理」と白ワインを堪能したらしい。