アムステルダムの飾り窓ってきれいなの?


(こちらは窓でくつろぐモナチンだよ〜❤)
 オランダはドイツ同様に、冬は夜が長い。クリスマスの頃は朝9時を過ぎないと明るくならないし、夕方も3時過ぎには暗くなる。山ちゃんは、オランダの首都アムステルダムに早朝着き、街並みを歩きながら宇宙人に会ったり『アンネ・フランクの家』や『レンブラントの家』に行くうち外は真っ暗になった。ユースホステルに着いてもまだ5時頃だった。そこで山ちゃんは街の中心へ出かけた。
 さすがに夜のアムステルダムは賑わっていた。中華系レストランも多く、その中でファーストフードのような中華レストランがあった。嬉しい事に約700円で焼きそばを箸で食べる事ができた。久しぶりの焼きそばだったので十分おいしくいただけた。これで調子に乗った山ちゃんは『飾り窓』に行ったそうだ。
 『飾り窓』とは大きな窓のある建物が建ち並んでいる通り全体をそう呼ぶ。その窓には下着姿の女性が艶かしげに立っていたり、椅子に座っていたりする。通りは少なくない男どもが、窓の向うの女性を物色しながら歩いている。男は気に入った女性が見つかると、値段を交渉して建物の中へ消えていく。もちろん山ちゃんはそんな度胸もお金も無かったので、ただの冷やかしでぶらぶら歩いた。
 翌日山ちゃんは、ゴッホ美術館やアムステルダム国立美術館レンブラントルーベンスなどを堪能したようだ。次の街アントワープではフランダースの犬の少年ネロが最後に見たと言う、ルーベンスの名画『キリストの十字架降架』を教会で見た。飾り窓の中より額縁の中の世界の方がずっと美しかった。(と書いて締めておけ!と山ちゃんは言っている。ルナ)