アムステルダムで宇宙人を見た話


(ルナピンスキーも宇宙人になったぞ〜)
 山ちゃんは、アムステルダムの運河沿いの小道を歩いていて、いきなり凄いものを見た!幅5メートル程度の運河の対岸を宇宙人があるいてきていたのだ。アムステルダムは運河がクモの巣のように巡らされており、観光名所の周りは人が多いがその他の所は人がめっきりいなくなる。その人のいない運河を挟んだ対岸の道の向うから、その宇宙人が一昔前のロボットのようにギクシャクとゆっくり歩いて来ていたのだ。こちら側も山ちゃん以外に人が見当たらなかった。冗談だろうか?仮装だろうか?あるいは本物?近寄って確かめるにはとても怖かった。結局そのまま運河を挟んでその宇宙人と山ちゃんはすれ違って行ったそうだ。山ちゃんは何度も振り返って見たが、宇宙人のその歩みは変わることなく去って行ったそうだ。強烈な旅の始まりだった。
 運河に沿ってウナギの寝床と言われる間口の狭いレンガ造りの背の高い家が建ち並んでいた。間口の狭さは、当時その幅によって税金がかかっていたそうだ。だから間口は狭いが置くに長く上に高い建物になったようだ。その一角に『アンネ・フランク』の家があった。ユダヤ人であったアンネたち一家がドイツ・ナチスから逃れるため知人の家の屋根裏部屋に匿われていたその家だ。屋根裏部屋に上がる階段を本棚で隠してあったという本棚も実際にあった。そこから狭くて急な階段を上がるとアンネたちの潜んでいた屋根裏部屋だ。事前のイメージだと凄く狭い部屋で一家が肩を寄せ合って隠れていたと思っていたが、その部屋は想像より広く2部屋あった。それでもここに一家が潜んでアンネがあの日記を書き、そして見つかって収監され殺されていったと思うと涙がでてきた。
 山ちゃんは続いて近くにあった画家レンブラントの家にも行った。ここにあのレンブラントがいたと思うと大変感動した。あの名画『夜警』が描かれた街にいると思うとワクワクしてきた。