山ちゃんオランダのアムステルダムへ出発する。


(私たちはお散歩へ出発よ❤)
 デトモルトは北西ドイツに位置している。山ちゃんは、デトモルトへ来てヨーロッパが小さな国の集合体だと実感したそうだ。デトモルト駅から夜行列車に乗って翌朝早くにはパリに着いているのだ。同様にオランダやベルギーまでも遠くではなかった。北ドイツの大都市ハンブルグまで約4時間かけて行って、深夜に夜行列車に乗り早朝アムステルダムに着いた。
 これは山ちゃんがいつもどこへ出かけてもしている事だが、アムステルダム駅に着いたらまず駅の両替所で数千円分程度両替してから、駅前には絶対あるマクドナルドに入る。そこで、普通のハンバーグとコーヒーを頼む。これでその国の物価の基準を把握しておくのだ。それって東ドイツの話ではないか?と思う事なかれ。この当時は西ヨーロッパでも国によって物価がかなり違うのだ。実際西ドイツでコーヒーが約200円だったのがスイスでは350円もするしスウェーデンでは400円以上した。パリでも300円以上した。東ドイツマクドナルドがなかった。
 オランダはこの当時ギルダーという通貨を使っており物価はドイツと同じくらいだと感じた。山ちゃんは、コーヒーにハンバーグを食べながら地図やガイドブックを見ながら予定をたてる。そして滞在中の日数や行動計画によって銀行で持っているドイツマルクをオランダギルダーに両替する。駅の銀行で全部両替しなかったのは駅の銀行はレート(交換率)がとても悪いからだ。観光地によくある『バンク』とかかれた出張窓口みたいな両替所はどこもレートが悪いので、山ちゃんは立派な建物の銀行に入って両替するようにしている。ここである程度お金を手にしてから、やっと街の散策が本格的に始まるのだ。
 山ちゃんはアムステルダムで最初に行くところを決めていた。『アンネ・フランクの家』だ。山ちゃんはアムステルダムの街中に巡らされた運河に沿った道、ウナギの寝床と言われる狭い間口の建物が並ぶ道を地図を見ながら歩いて目的地へ向かった。