クリスマス・コンサートに出演したよ〜!


(ライヴィッチもクリスマスの準備を・・)
 山ちゃんの冬休みの旅行前に、クリスマスのコンサートの依頼が山ちゃんのもとに入ってきた。もちろん仕事ではない。「ボランティアだが、ある町の教会でコンサートをしてほしい。」という話だったが山ちゃんにとっては声をかけて頂けただけ嬉しかったので、即答で了解の連絡をした。
 行った所は、町というより村であった。そこで散歩して初めて、芽キャベツはキャベツの子じゃなく、茎にボコボコと成るものだと知った。演奏は小さな教会で心温まる雰囲気で演奏できた。その時にバザーも行なわれていた。山ちゃんは、子供がグラスいっぱいに描いた絵が気にいって、その日のコンサートの記念として、1個約100円のそのグラスを5個購入した。
 その日の夜は関係者であるドイツ人宅で泊まる事になった。当然教会関係者であるから食事は大変美味であったがビールやワインは出なかった。食後に買い出しに行こうと思ってもそこは田舎だったので周りに店も無いし、勝手に外出できそうもない。結局山ちゃんは、その夜は悶々としてほとんど眠られずに過ごしたらしい。しかし、山ちゃんはそこで大きな教訓を得たらしい。『いかなる場合でも自ら必要なる物は、自分で用意しておくべし!』
その教訓は今でも行かされているようだ。山ちゃんはそれ以来、いかなる場合でも酒を持参しているようだ。(その努力を練習にいかすべきだろう!ルナ)
 後日談である。その時に買った子供たちの絵が描かれた世界で一つだけのオリジナルグラス5個は、デトモルトに帰って仲間とビールを飲むのに使った。翌日それらのグラスを洗ったら、なんと絵も一緒に流れてしまった。どうやら水性のマジックで描かれていたらしい。これではただの安っぽいただのグラスだ。神様は山ちゃんに、子供たちの天使のような絵まで取り上げてしまったのだった。