これもデトモルトのレッスン風景だ!


(これはルナピンスキーたちの水遊び風景だ!)
 そんな事で、山ちゃんは初めての『モーツァルトの会』ではクラスメイトの批評にビビって上手に吹けなかったようだ。(やはり山ちゃんは小心者だ!)ただし、会の雰囲気はすごく良かったと思っている。批判も陰険ではないし、時々発言するアヒレス先生の指摘も的確だった。それ以降、山ちゃんは2週間に一度行われた『モーツァルトの会』が楽しみだったようだ。
あと『練習曲の会』も演奏する曲が練習曲になっただけで、その内容は『モーツァルトの会』と一緒だった。つまりアヒレス先生とその弟子たちが一番広いオーボエ部屋へ集まり、順々にその現在に習っていた練習曲を演奏して、その後みんながその演奏を批評し合った。練習曲はやはり難しかった。山ちゃんはそれなりに演奏できたが、クラスでも上手な学生が練習曲に苦戦していたのを見ると山ちゃんはとっても勇気づけられたそうだ。・・・・情けない(ルナ)
 ある日、山ちゃんはアヒレス先生から「この曲はレッスンでは終了するから、講師の♪♪♪先生の部屋で予約を取ってレッスンをしてもらいなさい。」と言われた。山ちゃんは意味がわからなかったので(お前本当はドイツ語がわからなかったのではないか?ルナ)
詳細を尋ねると、要するにこうだった。
 講師の♪♪♪先生はピアノ講師で、レッスンを希望すると学生が持ってきた曲を伴奏してくれながらレッスンをしてくれるそうだ。つまりフルートだけでなくどんな楽器のどんな曲も初見でピアノを弾きながら室内楽のレッスンをしてくれるのだ。日本では経験できない事だった。山ちゃんの習った曲はミヨーというフランス近代作曲家のフルートとピアノのためのソナチネだった。ピアノもかなり難しいはずだった。山ちゃんはワクワクしながら、予約指定した日に先生の部屋へ行った。