山ちゃん、再び渡独する。


(秋は日だまりが気持ちいい〜にゃ)
 今日でもう9月が終わる。早いものだ。明日11月から『ルナピンスキーのワンワン占い&ワンちゃんのしつけ方』を始める予定であったが、『山ちゃんのドイツ留学奮闘記』はどうなるんだ!と山ちゃんが隣で文句を言っている。だいたいいつそんな「タイトル」がついたんだ?
とにかくまだまだ続きがあるぞ、と言っているので今年まで『山ちゃんドイツ留学ダラダラ記』を続ける。

 日本へ強制送還?された山ちゃんは3か月働きながら練習して3月にドイツへ渡航した。今度はちゃんと大学入試ビザを取得した。あとは試験に受かり留学ビザに切り替わるのを待つだけだった。そこが問題だった。デトモルトでは3日に1回鬼瓦アヒレス先生はレッスンをしてくれたが、相変わらずいい返事はくれない。その頃の山ちゃんはレッスンに日本人女性のフルート留学生に通訳をしてもらっていた。どうもそれがあやしいと不信感を持ちだした。だって、先生が話した長さと通訳の長さがあまりにも違うし、時々先生とその女性が山ちゃんの事であろう内容を長く対話しているのだ。そこで山ちゃんは考えた。次の入試前の最後のレッスンではドイツ語で直接訴える事にした。
『私はあなたに絶対にフルートを習いたい!』と。
 入試前の最後のレッスンが始まった。山ちゃんはたびたび鬼瓦アヒレス先生にドイツ語で訴えた。レッスン終了後、先生は「う〜ん、入試頑張れば無理ではないかもしれない。」と言ってくれた。山ちゃんは最後も『私はあなたに・・・』と言うと、アヒレス先生が『絶対に習いたいんだろ。』と笑ってくれた。