これが伝説のプリンセス・ムンだ!


(どれが私だかわかるかな〜?)
 先代犬ムンは『プリンセス・ムン』と呼ばれていたらしい。私ルナピンスキーとしては心穏やかではない。だって私の方がずっと可愛いからだ。私こそ『プリンセス・ルナフィーヌ』だ。そう思っていた・・が、プリンセス・ムンのプリンセスは『プリンセス・テンコウ』からとったのだそうだ。ということは、先代犬ムンはそんなにミラクル・イリュージョンの使い手だったのだろうか? 山ちゃんと奥様が語った。
 山ちゃんの娘マリカが高校生の頃、ムンを連れてよく散歩に行っていたらしい。でも、よくムン一人で帰ってきたそうだ。しばらくしてマリカが首胴輪のついたリードを持って帰って来た。すご〜い!(ルナ)
 家にムン一人で留守番させて出かけた山ちゃんと奥様が帰ってきたら、ムンが家の外で出迎えてくれたそうだ。ガラスドアには穴が・・・すご〜い!(ルナ)
 車の後部荷台にいつも乗せられているムンだが、山ちゃんたちが車から離れて戻ってくると必ず運転席に座っていたそうだ。すご〜い!(ルナ)
 真夏に家族で涼みに、天然記念物の美しく澄みきった泉へ行ったそうだ。車は日陰へ駐車して少しだけ窓を開けてムンを車において散策していたら、なんとおいてきたはずのムンが走ってきて、そのまま天然記念物の泉へドブ〜ン!!・・・気持ちよく泳ぐムンの周りで「早く来い!」と怒り叫ぶ山ちゃん、「ここは天然記念物神の・・・」と山ちゃんに怒号するおじさん、「きゃ〜かわいい〜」と喜ぶ多くの見物人たち。
静かな泉にいろいろな声が喧騒に響き渡ったそうだ。すご〜い、すごすぎるぞ、ムン!『プリンセス・ムン』の称号はやはり、あなただけのものです。