何故モナチンが影のボスになっていったのか(後編)


(ボスって楽ち〜んだなあ)
 『モナカ』ことモナチンは山田家でのびのびと育っていったらしい。(あの体型を見ればわかる・・ルナ)ただ、ライヴィッチは誰にでも媚びるのに対してモナチンは本当に内弁慶だ。山田家に他人が長居をしただけで、おしっこに行けずに血尿になったくらいだ。私がモナチンを追いかけただけで山ちゃん「こらっルナ!モナカが血尿になったらどうするんだ!」と訳の分らん怒り方をする。山田家の男どもは軟弱者だから嫌になっちゃう。でもそんなモナチンが私は好きだ。だがまだ近づけたことが無い。ライヴィッチはモナチンを脅かすと山ちゃんや奥様から怒られるので、モナチンが近づいてくるとピッシッと固まってハアハア言っている。そんなライヴィッチをモナチンは舐めまわすように体を擦りつけていく。モナチンもライヴィッチが自分以上の軟弱者だとお見通しなのだ。私はそうはいかない。でも私は可愛いし平和主義者だから猫ドアから鼻先を出して挨拶をしてやる。なのにモナチンの奴、そんな私の鼻先に猫パンチをしてくる。なんて奴だ!なのに山ちゃんも奥様もそんなモナチンを怒ることもなく「アラアラ」で終わる。全くもって差別だ。でも山ちゃんは私とライヴィッチにしょっちゅう言っている。「お前たちは半日もお留守番できんがモナチンは3日でも一人でお留守番できるんだぞ!」
ああそうかあ、納得。つまりボスとは信頼関係なのかあ。