自分にしかできない事は?

教育委員会で学校公演を担当する方にお会いして、だらだらと話をした。僕は次のように言った。
 自分としてはこの活動を後進に譲ろうと思っている。今年若い演奏者とアンサンブルを組んでそのまま次年度に僕が退けば引き継ぐタイミングとしていい。しかし公演資料を1月中旬までに用意しなければならないので時間的に無理だし、実際に他のメンバーとアンサンブルをする縁も機会もない。したがって今年は僕がピアノ伴奏で演奏しようかと思う。ただそれだけでは演奏に魅力がないのはわかっている。そこで自分ならできる事、自分にしかできない事を考えてみた。その結果としてフルート、リコーダーにつながる世界の民族楽器や何種類かのリコーダーを駆使した演奏を取り入れたらどうだろうか?また、小学3年生以上にリコーダーを上手に吹くコツを教えてはどうだろうか?と提案した。担当の方は、面白そうなので資料を作成して頂ければ上に相談してみます、と言われた。僕は最後に雑談で「いや〜、実は今回の件は、恋人に振られるのと同じようなそんな予感がしてたんですよ。」と担当の方に言った。「えっ、どういう事ですか?」
「毎年打ち上げをしているのですが、最後の学校公演が終わって舞台袖で、今年も打ち上げしようかと僕が言っても返事がなかったんですよ。まあソプラノ方は本当に忙しい人だから今年は難しいのだとその時は思ったのだけど、考えてみればハープの人も長年の共演で預けていた楽譜を去年の夏「長い間預かったままでした。」と言って急に返してきたんですよ。それって別れようとする相手へいろいろと整理する別れの伏線ですよねえ?!・・・担当の方は女性だったので理解できたようで大いにうけて笑ってくれた。