天国と地獄(2

タ〜ン、タカタカタンタンタカタカタンタンタカタカタタタカタカタカ、タ〜ン、タカタカタンタンタカタカタンタンタカタカタカタタタン!これが『天国と地獄』の有名なフレンチ・カンカンだがこれでわかる訳ないよな〜(悲)パソコンの技術があれば音符にできるのに自分が情けない。
 さてここでの『天国と地獄』は本当にパロディなのだ。オルフェウスはオルフェで今後オルフェウスと記す。その妻エウリディーチェはユリディスという名で登場するがそれも今後エウリディーチェと記そう。ただやっかいなのは、お互いに別れたがっていることなんだ。エウリディーチェは地獄の王プリュトン(プルトー)に誘惑されていた。プルトーは絶対神ジュピターには頭が上がらないので天国へ行ってジュピターに無実を訴える。ジュピターは娘である愛の神キュピドン(キューピット)に寄よって蠅に変身させられエウリディーチェを探す。勿論当然口説くんだけどね。パロディの中でもジュピターの奥様ヘラは面白くはない。このオペレッタではジュノンという名にはなっているが彼女はやはりヒステリックだった。
 ここで稀有な登場人物は『世論』なる人物だ。世間の常識という衣を着た人物だろう。まあ容易に想像できるがこの『世論』がどのような役をするかもお楽しみに。もしかしてこのお盆に貴方の隣に『世論』が来ているかもよ。