精霊の踊り(4)

今回のタイトルを『精霊の踊り』にしていいのかどうか?!オーストリアのオペラの開拓者グルックのオペラ『オルフェウスとエウリディーチェ』の第3幕の話でこのストーリーを終演にさせよう。オフフェウスは亡くなった妻エウリディーチェの手を引いて冥府から太陽の輝くの国へ目指し歩くが、エウリディーチェはオルフェウスが一言も発しないし、自分の顔も見てくれない事に不安を持ち立ち止まる。そこでとうとうオルフェウスは振り返ってはいけないというアモーレの注意を守らず妻の顔を見てしまう。結果エウリディーチェは息絶えてしまう。この後はギリシャ神話の原点や脚本に寄って少しだけ話が異なる。ここではオルフェウスはエウリディーチェが亡くなったことに悲観して自ら死のうとする。そこへあの愛の女神アモーレが現れエウリディーチェを救い出してくれ、最後はアモーレの神殿でオルフェウスとエウリディーチェはこの世に帰って来たことを精霊たちとアモーレに感謝しながら歌い踊るのだった。 
 因みにモンテヴェルディのオペラ『オルフェオ』の最期はエウリディーチェを再び亡くして嘆くオフフェオに同情して現れた妖精エコーの声を聞きアポロが現れる。オルフェウスを慰めながらオルフェウスはエウリディーチェと天国で永遠なる生を約束され、精霊たちは天国へ向かう二人を祝福し歌い踊る。
 さて皆さんはどっちがいいかな〜?えっ、亡くなった者は仕方がないって?なるほど(笑)では、次回はこの話をパロディーにした名曲を紹介しよう。