nナクソス島のアリアドネ(1)

ギリシャ神話は色々な神々や人物が出てきて更に人間関係が複雑でわかりにくい。実際に僕自身もリヒャルト・シュトラウスの名曲オペラが無かったらアリアドネナクソス島も興味なかった。さて、今回からその名作『ナクソス島のアリアドネ』だが舞台はクレタ島だ。クレタ島はミノス王が治めていて彼のお妃が海の神ポセイドンの飼っていた牛と密通して生まれたミノタウロスなる怪物を迷宮に閉じ込めて育てていた。ミノス王とお妃との間には娘もおりその娘の名がアリアドネだ。
 話が乱暴な位いい加減に省くが、絶対神ゼウスの計らいで当時ギリシャアテナイの国(現在の首都)とミノス島の間に3年毎にアテナイから青年と娘を7人ずつミノタウロスの生贄として差し出していた。その年はアテナイ王子テセウスがいた。彼はミノタウロスを退治する任命を受けていた。7人の青年はみんな女装が似合う者だけど武道の優れた者が選ばれた。
 そのテセウスにミノス王の娘アリアドネが魅かれてしまった。アリアドネは「異父兄弟だけど貴方に協力します。その代わり私をこの島から連れ出してアテナイに連れて行ってください。」と懇願し、迷宮へは糸玉を入り口の柱に繋ぎ入りその後はその糸をたどり出てきたらいいとの助言をした。そしてテセウスたちは決行した。